【プレスリリース】ドローンを活用した鳥獣害対策プログラムを提供開始します
ドローンの利活用を後押しするため、自治体向けにドローンを活用した鳥獣害対策プログラムの提供を開始します
●鳥獣害対策プログラムの特徴と狙い
鳥獣害対策においても、新しいテクノロジーとしてドローンへの期待が高まっていますが、期待に反してほとんどの鳥獣害対策の現場では、ドローンに何ができるのか、ドローンを何にどのように使えばよいかがわからないというのが実情です。
そこで本プログラムでは、地域事情をヒアリングして課題を抽出した上で、ドローンの使用が有効かどうか、ドローンで何をどのようにサポートできるか企画し、内容に応じてドローンや関連機器の制作・貸与、ドローン使用における周辺作業、効果を見える化するための調査方法の提案、現場におけるドローン運用のサポートまでを提供します。
鳥獣害対策はこれまでにも、猟友会による追い払いや駆除、装置や設備による罠やフェンス、警報器の設置などが行われてきましたが、人の負荷が大きいことや、動物には学習能力があるため、効果が長続きしないことが課題です。また、地域の事情に合わせる必要もあり、結果の担保が難しいことも課題です。そこで、本プログラムでは、対策として本格導入をするのではなく、導入に値するかの検証をした上で、運用を見据えた体制づくりを行います。本プログラムが目指すのは、ドローンで全てを解決することではなく、それぞれの地域の事情に合わせ、鳥獣害対策の活動をドローンというテクノロジーがサポートし、現場の人たちに役立つように応用すること、いわば「テクノロジーの民主化」です。
第一弾として、岐阜県美濃加茂市において、スピーカーを搭載したドローンによる猿被害への対策(追払い)の現場運用を開始します。美濃加茂市主催による現地発表会・デモンストレーションを2017年10月8日(日)9時から開催します。
<ドローンによる鳥獣害対策の実現発表会(美濃加茂市主催)>
日時:平成29年10月8日(日)9:00~11:00
場所:美濃加茂市三和町甘屋121付近 下甘屋公民館前(県道80号線美濃川辺線)
内容:美濃加茂市による取組内容の発表及びドローンの飛行
出席予定:美濃加茂市、猟友会、地元住民他関係者
●岐阜県美濃加茂市においてスピーカーを搭載したドローンの運用を開始
美濃加茂市においては山間部における猿による被害が深刻であり、現在は猟友会による追い払い・捕獲活動が行われています。プロペラは美濃加茂市と共有して、追い払い・捕獲活動の負荷低減を目的として、活動の状況や目指す姿についてヒアリングし、現場運用まで見据えた上で対策を検討しました。その結果、スピーカーを搭載したドローンを運用することになりました。効果を最大限に発揮するために2ヶ月間かけて地域の下地作りも行っており、今後、追い払い効果の検証を進めます。
●プロペラの類似案件の実績
平成28年度 岐阜県鳥獣害対策研究会運営委託業務(岐阜県農村振興課)
弊政29年度 垂井町ドローン研究会運営