お知らせレポート2018.07.28

消防団とドローンを使った捜索訓練を実施 消防でのドローン導入事例

訓練の様子

2018年5月22日(火)、揖斐川町消防団と弊社はドローンを活用し、行方不明者を捜索するための訓練を行いました。

行方不明者の捜索は、どうしても人手に頼らざるを得ない部分があります。しかし、人手だけでは、広範囲を俯瞰する捜索が難しいという課題があるのも事実です。今回は、そうした課題を解決するため、ドローンのより実践的な活用を現場で訓練しました。

本記事では、実施した捜索訓練の様子を紹介しながら、消防分野におけるドローンの活用事例を紹介します。

消防団でのドローンを使った捜索訓練

消防訓練の様子

消防団と捜索訓練を行うようになったきっかけ

以前から弊社は、揖斐川町消防団にドローンの導入支援でお手伝いをさせていただいておりました。揖斐川町消防団は、その後の運用でドローンを捜索に活用していたものの、撮影とは異なるノウハウが必要であることがわかってきたため、今回より実践的な訓練を行うことになりました。

ドローン通常の移動
通常、ドローンが移動するときのカメラアングル

捜索時のアングル
捜索のときのカメラアングル。下向きで映る範囲が狭く、ゆっくりとしか移動できない

訓練当日の内容

訓練は「河川敷での捜索」という模擬想定を行い、実際に遺留品となる服を置き、それを探すという内容です。通常のドローンの操縦訓練を行ったあと、二人一組で実践的な捜索訓練を行いました。一人はドローンの操縦を担当し、一人がサブモニターを使いカメラ越しに遭難者を探します。

遺留品
遺留品

使用した機材
当日使用した機材

二人一組で行うのは、業務の分担による負担の軽減がねらいです。ドローンの操縦と捜索を同時に行うことも不可能ではありませんが、集中すべき操縦がおろそかにならないよう、二人一組というスタイルで行いました。

ドローンを捜索に活用するメリット

捜索は、通常人が地上から行うが基本ですが、ドローンを活用すれば一度にまとまった範囲を見ることが可能です。特に歩いた形跡等は、地上からの方が発見しやすいケースもあります。人とドローンとが役割分担を行い、補助的にドローンを活用するのが、消防において望ましい形態と言えます。

捜索訓練を行った粕川
捜索訓練を行った粕川

消防でドローンを活用する際の注意点

消防と消防団とでは、活動内容が異なる部分があります。それぞれ、どの業務でドローンを使い負担を軽減させるのかを明確にし、運用まで考慮した導入が望ましいでしょう。

ドローン導入後は定期的な練習も欠かせません。弊社では、ドローンを市役所の危機管理課等で保管するのではなく、消防本部での保有を提案しています。行政職員はデスクワークが中心であるため、ドローンのメンテナンス等が十分に行き届かないケースも考えられるからです。

いざドローンを使おうと思った時に、「バッテリーが充電されていない」「ソフトウェアのアップデートを要求される」等のケースも考えられます。そうした事態を避けるためにも弊社では、消防本部で保管を行い、定期的にドローンに触れることをおすすめしています。

消防分野で広がるドローンの導入 活用事例

消火活動

行方不明者の捜索だけではなく、火災発生時の指揮にもドローンが活用されています。火災発生から消防車が到着するまでの間に、ドローンが現場の状況を確認。事前に周辺の情報などを集めることで、消防車到着後のスムーズな消火活動が可能になります。

水難事故

日本各地で大雨などによる被害が相次いでいます。土砂崩れや河川で遭難者が出た際、ドローンを活用することで、安全に現場の状況を確認することが可能です。川岸に打ち上げられた人を探すためにも、ドローンが活用されています。

河川敷

今回紹介したドローンの導入事例以外にも、弊社ではニーズや状況に応じた柔軟なご提案をさせていただきます。最近では、消防関係者からの問い合わせも増えており、今後はさらに新しいドローンの活用方法にも挑戦していく予定です。

弊社では、各種団体の認定インストラクターによる操縦訓練、ドローンのメンテナンスも承っております。ぜひ、お気軽にご相談ください。