レポート2019.11.13

ALIGN M690 修理


ALIGN M690Lの修理を実施しました。国内(海外も含めて)のドローン販売シェアから想像すると、見かけることもかなりレアな機体です。ヘリコプターを楽しんで見える方ならご存知だと思われますが、ドローンユーザーにはあまり知られていません。ドローンのラインナップは少ないですが、ヘリコプターは散布機までカバーしており、他には業務用のバキュームクリーナーまで幅広いラインナップになっています。台湾のメーカーで、過去には日立や東芝と業務提携もしていたようです。
http://www.align.com.tw/about-en/
ALIGNサイト写真
元気に飛ぶM690L



1.M690L概要

軸間690mmの中型機で、1眼レフカメラを搭載するのに適したサイズです。安定性も悪くないのですが、昨今のDJI機に比べると動きが「ゆるい」印象はあります。DJI製品だとこのサイズはラインナップにないので今となっては貴重な機体です。最近のモデルは専用アプリがあり、DJIライクに使えるようですが、今回、入庫したモデルはFUTABAの10Jで制御する旧来型の運用になっています。ペイロードはおそらく2~3kgと推測します
修理後のM690L キャノピーがないため無骨な印象
修理後のM690L キャノピーがないため無骨な印象




2.修理の経緯

(修理箇所の写真)
たまたま、弊社の「急ぎで撮影に入れないか」とお問い合わせがあり、事情を聞くと、当該機で撮影する予定だったが故障してしまい撮影ができなくなったようです。お話を伺うちに、「ちょっと、診てもらえませんか」となり弊社に持ち込まれました。当初は購入した店舗での修理を考え持ち込んでいたようですが、修理内容や金額面で折り合いがつかず「セカンドオピニオン」的に弊社が診ました。名古屋市内の写真館が所有する機体です。
症状としては離陸させようと、スロットルを開けたらひっくり返ってしまったようで、製作機の初飛行とかソフトウェア設定を間違えてたまにやってしまう症状に似ていますが、これは専門店で購入されているとのことなので、原因は違うところにありそうです。
傷ついたプロペラ
傷ついたプロペラ


3.修理内容

機体を預かり拝見したところ、プロペラ周りに傷が見受けられますが、外観上はそれほどひどい状況ではありません。順番に各部のチェックを始めたところ、そうそうにモーターに異常が見つかり、アンプには焼けたような跡も。この機体の所有者からは「これまでほとんど飛ばしておらず、久しぶりに飛ばそうとスロットルを入れたらひっくり返った」と。おそらく、その時点でプロペラが1枚回っていなかったと推測されますが、その時点でアンプが焼けていたいのかどうかは今となってはわかりません。
購入店ではジンバルも損傷あり、という判断でしたがこちらでテストやステータス動作を見る限りは何か不具合があるようにも考えられず、そこは様子を見るということで、飛行に直接関わるESCとモーターを交換しました
異常のあったモーター
異常のあったモーター

焼け焦げたアンプ
焼け焦げたアンプ



4.ドローンはどこまで修理できるのか?

搭載されているFC。DJIだとNAZA-V2に近い印象
搭載されているFC。DJIだとNAZA-V2に近い印象

ALIGNのドローンはあまりパーツが出回ってなく、代理店でしか調達ができない部品もありますが、今回は調達しやすい部品だったので弊社でも修理が可能でした。気になるのが、ドローンはどこまで修理できるのか?という点ですが、DJiの完成機は修理が難しいケースも多く、サポートセンターに送ったら新品に交換されたというケースは多いです。Phantom、Mavicはボディシェルに基盤が内蔵されており、そこに全てのハードウェアが接続されていて、修理というのが物理的にできない構造です。そのためサポートセンターに相談されたほうが早く、費用的も安く済みます。S1000やTarot社の機体であればパーツも調達しやすく弊社でも対応可能なケースが増えますので、お気軽にご相談ください。FCの載せ替えもできます。