レポート2019.07.19

ヘリコプター?ドローン?撮影目的の違いをご紹介

ヘリコプター空撮
ヘリコプター空撮

空撮の方法はいろいろ


ドローンの登場で空から撮影したスチール写真や映像を目にすることが増えました。これまでは特別なものとして捉えられていたので、特殊な事情や予算のある企画でしか採用されませんでしたが、ドローンの登場で(以前に比べれば気軽に)空撮を採用することができています。では、ドローンが登場する以前はどんな方法がったのでしょうか?

ヘリコプター空撮

空撮の定番です。飛行場に駐機してあるヘリコプターをチャーターしてカメラマンが乗り込み、パイロットと連携を取りながら撮影する方法です。4人乗りくらいの小型の機体で窓からカメラを覗かせ(撮影用に小窓が空きます)たり、時には「ドアオフ」というドアがない(これは怖いんです・・・)機体で撮影します。小回りがききますので、「もう一回行きましょう。少し大回りで」といようなやり取りがよくあります。「次、高度下げて」。
高度:300m~1000m程度
移動距離:往復300km~600km(機体によります)
費用:10万円~
離発着:滑走路が不要で基本ヘリポート(空港で離発着もあり)

ヘリコプター筆者撮影
ヘリコプター


弊社では名古屋空港を拠点にしている「セコ・インターナショナル」でチャーターして撮影します。小型機が多く、撮影用途での依頼はもちろんブライダルや鈴鹿サーキットへの移動でも使われるようです。

セスナ空撮

ヘリコプターに比べて、より長距離、より高高度での撮影が可能なので、何箇所か長距離に渡り移動しながら撮影したいケースにはヘリコプターよりも有利になります。固定翼を持ちプロペラで飛行するため、ヘリコプターに比べれば長距離に有利ですが、小回りは効きません。(弊社ではセスナ空撮は事例はありません)
高度:300m~3000m
飛行距離:1000km~4000km
費用:30万円~
離発着:滑走路が必要

パラグライダー空撮

ちょっと異色の存在ですが、モーターパラグライダーによる撮影もあります。有名なところですと「空撮ジャパン」があります。
滑走路の必要がなく、離着陸は30~40mの平地があればでき。現地到着後にテイクオフまでのセッティング時間も15分程度であるため、非常にローコストで、 スピーディな空撮が可能です。撮影は被写体の真上、斜め撮影・垂直撮影が可能で、近距離での品質の高い空撮ができます。
飛行速度は、時速約35kmであり、騒音は50ccのスクーター程度と低く、市街地、住宅街での飛行も騒音とは無縁です。1回の飛行時間は約4時間可能です。
ヘリコプターに近い動きができ、さらにカメラアングルの自由度も高く狙った写真が取りやすいのが強みです。ただ、プレイヤーが少ないためあまり身近ではないかもしれません。他の空撮に比べると同乗できない点も違います。
高度:地上~1000m
飛行距離:50km
離発着:30~40mの平地

空撮の方法はいろいろ


ドローンの他にもさまざまな撮影手段があり、それぞれにメリット、デメリットがあります。
「ウェブサイト用に自社施設を撮りたい」
「市街地のマンション予定地を撮影したい」
「地方で実景を撮りたい」
などのニーズに対して、予算や、頼める会社が近くにあるのかなど、複合的に判断して決めることになります。

ヘリ、セスナでの注意点


ドローンだとそれほど問題にならないけど、高硬度の撮影で問題になるのが大気中の水蒸気と雲の影。あまり知られていませんが、撮影品質に関わるので需要かつ慎重な判断が求められます。

大気中の水蒸気で景色が霞む

特に夏場に発生しやすく、しかも、離陸して目的地に行かないとはっきりしない点が厄介です。実際の撮影写真を御覧ください。

(ヘリ空撮)大気中の水蒸気で視界不良
(ヘリ空撮)大気中の水蒸気で視界不良


昨年の7月に撮影した写真です。ガスが溜まってしまい遠方が霞んでいます。使いもにならない写真です。
天気予報や空の色、遠方の状況で総合的に判断しますが、上がってみないとわからない、というのが実際です。

雲の影~ぽよよん雲~

天気もよく、空気もスッキリしている日に現れるのが、雲の影です。まとまった形の雲が影を作り被写体を覆う減少で、とてもにくい存在ですが「ぽよよん雲」と可愛く呼ばれることがあります。
ぽよよん雲と呼ばれて
ぽよよん雲と呼ばれて


これは、滞空時間を伸ばして雲が立ち去るのを待つのがベストです。それが難しいときは撮影後の画像加工で雲を処理してしまう他ありません。雲が流れるのを待っているとその分、チャーター費が嵩むのでどこで折り合いをつけるか悩ましいこともあります。


仕事でヘリコプターに乗れて楽しそうに見えますが、上空では良くも悪くも「今日はなんて日だ!」と、シャッターを切るカメラマンが空撮写真をみなさんにお届けしています。なお、ヘリコプターは酔いやすいので、撮影が終わった後の帰りはぐったりするケースが多いようにも感じます。現場からは以上です。

レゴランド
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